口が「く」の字になる空心菜と、ひぃひぃ止まらない担々麺『山月』

カナヒロ カナヒロ 4 MIN READ

皆さん、こんにちは。

今回は中華家庭料理のお店、山月を紹介します。お店は、入谷駅から歩いて10分。大きい通りを歩いたところにあります。

平日の夜に訪問することが多いですが、いつも楽しそうなお客さんの声であふれているお店です。店内は24席、席ごとに仕切りはなく、周りの笑い声が聞こえるくらいの距離感でテーブルが並べられています。

今回は、春巻き、揚げパン、空心菜炒め、担々麺をオーダーしました。飲み物はコーラを頼みました。

料理は大皿で提供されるので、周りのお客さんもみんな楽しそうに飲んだり食べたりして、アルコールも飲んでいないのに楽しい気分になっていきます。

まずは飲み物と春巻き、揚げパンが到着しました。


山月ではいつもコーラを頼みます。お酒をたしなみませんが、炭酸と少し濃い味の料理がとても合います。春巻きは今回初めて頼みましたが、サクサクとした衣と中のプリッとしたエビがすごく美味しいです。揚げパンも一緒にきました。揚げパンは給食で出るような、きなこがまぶされたデザート系ではなく、もちもちしていて甘さが控えめでおかず系のパンでした。

この春巻きや揚げパン、この後のメニューに共通して、山月の料理は良い油を使用していると私は勝手に推測していますが、全然脂っぽくなく、しかし風味やうま味は損なわれておらず、いつも絶妙なバランスを感じられます。
ジョッキで飲めるコーラも嬉しいです。

次に空心菜が運ばれてきました。
ここの空心菜。本当におすすめです。シャキシャキした野菜の感触が楽しめ、油の深い香りがするのに脂っぽくなく、ニンニクの香ばしさと湯葉のまろやかさが、口の中で完成されていく過程にいつも感動します。

初めて食べたときに美味しすぎて、空心菜という野菜について調べ、夜な夜な空心菜炒めのレシピを検索し、何度か家で再現を試みましたが、全然再現できません。空心菜を炒めるので、空心菜炒めはできます。しかし、出来上がったものは私が求めているものとは別物なのです。青々とした空心菜もそうですが、湯葉のポテンシャルも感じさせてくれます。この料理に出会うまでは、恥ずかしながら湯葉のことは豆腐の表面という解像度の低い認識でしたが、今は反省し湯葉のことを非常に好ましく思っています。
シンプルな料理のはずなのに、心をつかんで離さないここでしか食べられない逸品です。メニューを開いて空心菜を見つけるだけで、あの美味しさがよみがえり、口が『く』の字になります。一人で再現できないという点で恋にも似ている気がします。料理の評価から迷走していますが、そのぐらいの気持ちでおすすめしたいです。

続いて、担々麺。運ばれてきた瞬間にコショウのぴりっとくる匂いがしました。唐辛子のような赤いスープに、少しひるんだものの啜ってみると、意外に辛くない? 
むしろコショウやネギの香りやうまみがして美味しいかもと油断していると、後からがつんと辛さが来ました。さらに舌が少し痺れるような辛味。でも、美味しい。

辛い、辛いと言いながら、麺をすする手が止まりませんでした。ひぃひぃ言いながら飲み込みますが、胃もたれのような感覚はなく、するすると飲み込めて、むしろまだ足りないような気もしてきます。
周りを見渡すと、他の卓にもおいしそうな料理が並んでいます。今日紹介した春巻きや担々麺以外にも炒飯や餃子も美味しいので、目の前の皿が空になり、空腹が満たされても、あぁ炒飯食べたい、餃子も拉麺も、と味を求めて欲望が出てきます。

食べたい料理が多すぎて、一人で来ると勿体なく感じてしまうため、なかなか来られないお店ですが、また誰かを誘って訪れたいなと思えるお店です。一緒に食事をしてくれる方に心の中で感謝をしながら、お店を後にしました。
今回は空心菜の話が長くなってしまいましたが、私にとっての空心菜のようなメニューにきっと出会えるお店なのでぜひ行ってみてください。

ライター:カナヒロ

店舗情報

◇店名
山月 中国家庭料理

◇SNS
https://www.instagram.com/sangetsu_1112/